吉田篤弘 著
吉田篤弘さんは、奥さんの◯◯と「クラウド・エヴィング商會」という装丁デザインなどもやっている。
装丁というのは、表紙のことである。
この小説を読んで少しした頃、脳科学の本を読んでいた。
その装丁が良い感じのものだなと、ふと思って装丁デザインは誰がやっているのかを見たら、なんとクラフト・エヴィング商會だった。
小説系の装丁をデザインしたものは見たことがあったが、脳科学のものにまでデザインしているとは思わなかった。
普段は、デザインを誰がやっているかまでは見ていないのだが、
たまたま見たことによって小さな発見があったのだ。
吉田篤弘さんにも吉田◯◯さん、クラフト・エヴィング商會のふたりには会ったことはないけど、すごくこの一件から親近感を思えている。
いつかお会いしたときに、この話をご本人たちに話してみたいと思った。
この「つむじ風食堂の夜」という本は、ストーリー展開やビビットにとんだキャラクターを楽しむものではない。
それよりも物語全体の雰囲気を楽しむものだと思う。
まぁ楽しみ方はそれぞれでいいんだけど。
レヴィ・ストロースの神話分析にはじまり、ジョセフキャンベルの英雄伝説の型といったプロットを意識する必要もない。
肩肘をはらずに読書を楽しめるのだ。
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