ぽかーんとした少年の顔が印象的な装丁の本。
デザインのあれこれについて、理屈もしっかりしていながらも見てわかるようになっている良書です。
デザインがしっかりされていると、どこか美しいと感じる。ちかいイメージのものに「アート」もあって、こちらも美しいと感じる。
むかし、デザインの授業のときに先生がデザインには「計画する」という意味も含まれているという言葉をきいて、なるほどなと思った。
それからは、デザインは規則性をもっている美しさを作るものと思うことにしている。
『美』というものは、ミステリアスでもあり、人を魅了している。
この前みた「ネオン・デーモン」という映画でも美にとりつかれた人々の狂気が描かれていた。
たまには映画を見るかと、ぶらりと立ち寄った。なにやらプレミアムシートという良いものがあるらしい。これから見る映画のことなんて、よくわからずチケットを買ってしまった。
感想は、
「こえ〜」
音楽の迫力もあいまって、主人公が感じているであろう狂気がちゃんと伝わってくる。
ぼくもそれなりに大人なので、渋い顔で観てましたけども。
心理学では「暗いところ」+「大きな音」がある場所では人間の判断力が低下するとされています。それを肌で感じとれました。
他にも最近では「猫の建築家」という本を読みましたけど、これも猫が美を探しているもの。
美ってむつかしい。
小林秀雄さんは、
「花の美しさなんてものはない、美しい花があるだけだ」
と言っていた。
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