夏の暑さもすっかりなくなり、日が落ちるのも早くなってました。
家にいる時間も少し長くなり、ゆっくりと読書を楽しめる。
「読書の秋」とよくいうけれど、冬のほうが夜が長いから「読書の冬」のほうが合っているんじゃないかと思う。
けどきっと、年末は忙しいから読書もゆっくりできないだろうから、前倒しして秋にもってきたんじゃないかと、ふと名探偵な考えが頭のなかを巡った。
活字の本も好きだけど、絵本も最近好きになってきて良い絵本がないかみるようになりました。
見つけた絵本のなかから、秋の季節にも合うようなものを紹介したいと思います。
■『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダース
世界の国々の文化や風土から生まれた独自の言葉は、他の言葉にはかえられない。
そんな言葉たちとすこし付け足した絵と文でつくられた一冊。
日本の言葉だと
『BOKETTO なにも特別なことを考えず、ぼんやりと遠くを見ているときの気持ち。』
と「このことばってぼくたちならではなんだ」と思う言葉があったり、
アラビア語の言葉では、
『GURFA(グルファ) 片手の手の平にのせられるだけの水の量』
というような想像しにくい砂漠の国ならではの言葉があります。
寝る前にベットに入りパラパラめくって遠くの文化に想いを巡らせたい。
■『遠い町から来た話』ショーン・タン
以前、記事にもした文字のない絵本「アライバル」も書いたショーン・タンが書いた絵本。
とても好きな作家さんのひとりです。
日常のちょっとしたことにひかりを当てて、不思議な懐かしさを感じさせてくれます。
哀しく少し恐さもある画風だからこそ感じる、柔らかい優しさ。
夜がながい季節に読むのにぴったりです。
■『年をとった鰐』山村浩二
レオポルド・ショヴォーの「年をとったワニの話」というフランスの名作を山村浩二さんがアニメーションにしたものを本にした一冊。
これをどこで買ったのか思い出せないのだけど、この大きさや装丁などの見た目に惹かれて手にしたのは覚えている。
何万年も生きて尊敬されていたワニがあることをきっかけに、一族をに愛想を尽かされてしまう。
ひとりナイルを去るところから話ははじまる。
フランス文学なので、すっきりと着地はしなく意味を探求するのもよくない。
けど何度も読んでしまう本で、これも秋に合うので読んでほしい。
この頃、ネットで買うことが増えたせいか本屋さんの数が少なくなってきた。
活字の本は要約をみれば、どんな本なのかわかる。だからネットで買っても平気だったりする。
絵本はなかなかそうはいかないから、ほとんど本屋さんなりで手にとってから買う。
今回紹介した絵本たちも、実物を見てもらいたいから本屋さんで探してみてほしいです。
それでは、また。
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