– Book Selection – おすすめの本 50

今まで読んできた中で特におすすめな本をまとめてみました。小説から実用書まで幅広く選書したので、気になるものが見つかるはず。もし読む本に悩んでいたら参考にしてみてください。

1. MOMENT

死を前にした人の願いを叶えてくれる人物がいると噂が流れている病院を舞台とした本多孝好のミステリー小説。スタイリッシュな文体から作られる物語は、静かに印象に残る作品になっている。僕が小説って面白いと思うきっかけとなった一冊。

2. FINE DAYS

4つのラヴストーリーからなる本多孝好の恋愛小説集。繊細で透き通った表現で作られた物語は、読んでる人の心にスッと入ってくる。ベタな恋愛ものでもないので、普段読まない人にもオススメできる一冊です。

3. ストロベリーナイト

警部補・姫川玲子がクセの強い刑事たちと奇怪な事件に挑む東野圭吾さんの人気シリーズ。生々しい情景描写は映像を見ているかのような錯覚に襲われるほど。すこし日常にスパイスを求めているときには良い一冊。怖いものが苦手な人は見ないことをおすすめします。

4. つむじ風食堂の夜

風変わりな食堂にあつまる独特な人たちの物語。なぜか感じるノスタルジーと、変だけど嫌いじゃない登場人物に読んでいるとホッとする。本のおもしろさってこういうものだなって思ってしまう一冊でした。

5. 台所のラジオ

こちらは吉田篤弘さんの12の物語からなる短編集。吉田さんの小説にはよく食べ物が出てきて、それはどれも美味しそうでどれも懐かしい味だろうと思う。現在は毎日のように新商品で新しい食べ物が出てくるが、そんなのはいらないんじゃないのかなと思えてくる。身近にある大切なものに気づかせてくれる一冊。

6. おるもすと

物語から製本まで丁寧につくられてきたのが伝わる一冊。文字数は少ないが、「それでも」なのか「だから」なのか分からないが優しいけどしっかりとした物語がある。こういう本に出会うと読書ってステキだなと思う。(この本は冊数限定で販売されたので紹介するか迷いましたが、一番好きで機会があれば是非読んでもらいたい本なので載せさせてもらいました。)

7. ラッキースターの探し方

フォトグラファー蜷川実花さんの仕事と生活を見せてくれる本。様々なところで彼女のデザインするものを見かけるようになり、個人的に気になる人となっていたところでこの本を発見。蜷川さんの作品をみるときに、さらに楽しみを広げてくれる一冊。

8. お菓子の日々、ジャム屋の仕事

鎌倉でジャム専門店を営む「いがらしろみ」さんの本。ジャムを作ることを仕事にしていることや、その暮らしについて書かれている。好きなことをしていく暮らしについて良いこと大変なことを教えてくれる。多くの生きていくヒントをもらえる一冊。

9. ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)(下)

ノーベル賞を受賞した物理学者ファインマンのユーモアで溢れた人生を語った読み物。権威のある科学者なのにユニークで素敵なエピソードが詰まっているので、科学に興味がある人はもちろん、科学に興味がなくとも面白く読める一冊。

10. あなたの人生の科学(上)(下)

最新の科学を物語を通して教えてくれるノンフィクション小説。研究結果やデータを元に科学を論じているものは多くある。しかし、これは一つのストーリー形式で書かれたユニークな本だ。今までの定説を覆す物語が、あなたの人生観を変えるかもしれない一冊。

11. メディアはマッサージである

メディア論で有名なマーシャル・マクルーハンのベストセラー本。文字と写真とをデザインし、メディアとは何たるかを表現している。インターネットの発達によって、さらにメディアとの関わりが深くなっている現代では多くの気づきを与えてくれる一冊。

12. 一瞬の風になれ

高校陸上部を舞台とした青春小説。大人になると色んなことを考えなくてはいけなくなって、ひとつのことに没頭することはなかなかない。だから、余計に何かに夢中になって没頭していたあのころを思い出す。日々の忙しさで忘れかけている大切なものを思い出させてくれる一冊。

13. 夢をかなえるゾウ

ある日突然あらわれた変な神様とともに成功を目指す平凡なサラリーマンの物語。2人の掛け合いがまるで漫才を見ているかのようなユーモアで溢れていて、スラスラ読める。世の中でよく使われる「成功」という言葉とともに、自分らしさとは何なのかを気づかせてくれる一冊。

14. 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

お笑い芸人オードリー若林正恭さんの旅エッセイ。民主主義や資本主義ではない国に行きたいと思い立って社会主義国キューバへ一人旅。そこでの体験を含めて感じたことを、芸人としてではなく一人の人間として書き下ろしている。独特の感性と人間味あふれる文章の一冊。

15. 東京「スリバチ」地形散歩

東京を散歩するのが楽しくなる本。東京は意外と坂が多く、凸凹な街なんです。何気なく歩く道も凸凹を見て歩くと、いつもとちがって素敵にみえる。繁華街でない場所も、こんなに東京は楽しいのかと思わせてくれる一冊。

16. なるほどデザイン

なるほど!となっとくしている表情のイラストが印象的な表紙のデザイン本。いいデザインは人を心地良く感じさせるモノなのかなと思う。デザイナーでなくても、普段の生活を心地良くさせるためのデザインが学べる一冊。

17. ノンデザイナーズ・デザインブックス

プロでない人にもデザインのテクニックが使えるように作られた一冊。デザインで大切な4つの基本原理を学ぶことができる。身近にある自分の好きなモノも、どういったデザインがなされて作られたか分かるようになる。

18. 文体練習

文体とは、個々の持ってる特色がある文章のスタイルのこと。この本は学習本ではなく、いろんな文体をつかって他愛もない出来事が書かれている。文体の持っている表現豊かな表現の可能性をみせてくれる。ただ一つ一つを眺めているだけで、文章って素敵だなと思える一冊。

19. 東京R不動産

すこし変わってるけどステキな物件を紹介している東京R不動産。現在は全国に展開しているが、その先駆けとなった東京の物件を集めた一冊。普通の不動産屋では厄介者にされるような物件でも、東京R不動さんの手にかかれば唯一無二のステキな物件になる。

20. toolbox-家を編集するために

東京R不動産のような家づくりができるアイデアが詰まった一冊。暮らしの空間をステキにするだけで、気分がよくなる。道具の作り手のインタビューとともに、どう作っていけばいいか丁寧に解説してくれているので、家づくりに迷ったときには助けになるはず。

21. 住まいの中の自然

自然とうまくつき合って気持ち良く暮らすことを教えてくれる本。明かりであったり、空気の暖かさ冷たさといった家の中にある自然を工夫することで快適にできる。また、そうすることで自然とうまく生活してきた先人の歴史も垣間見ることができます。

22. 「雲」の楽しみ方

楽しいときも悲しいときも、忙しいときも暇なときも、そんなの関係なくいつもそこにいる雲たち。そんな「雲」の楽しみ方を教えてくれる本。雲といえど奥は深く、いろんな条件が重なって形づくられている。雲のなんで?も解決してくれる一冊。

23. 「雲」のコレクターズガイド

雲は珍しいものではないけれど、同じ種類の雲がいつでもあるわけではない。よく現れる雲もあれば、滅多に見れない雲もある。そんな雲たちとの遭遇難易度を得点にしてくれているのがこの本。いま見ている雲がとても珍しいものだと知ったら、今日一日気分がよくなるはず。毎日にちょっとした楽しみをくれる一冊。

24. 雲の名前

雲の図鑑といっていいほど、さまざまな空や雲の名前が載っている本。普段は一括りにされている「雲」でも、一つ一つに名前がある。それを知ると、何気なく空を見たときに「あの雲なんて名前だろう」と気になって、何気ない日常にも楽しみが増える。いつもの犬の散歩でも、人生での大切な日でも。楽しみを増やしたい人に読んでもらいたい一冊。

25. うれしい悲鳴をあげてくれ

短編小説とエッセイが織り交ざった一風変わった本。著者の本職が作詞家ということもあり、独特の視点がおもしろく多くの本を読んできた人にも新しさを感じさせてくれる。一つずつは短い小説とエッセイなので、本に飽きやすい人にもオススメの一冊です。

26. ブイヨンの日々

糸井重里さんの愛犬ジャックラッセルテリアのブイヨンの本。ブイヨンの可愛らしい表情と、糸井重里さんの文章が楽しめる。ブイヨンを知って、ジャックラッセルテリアを飼いたいと思ったひとも多くいるはず。パラパラと見ているだけでも癒される一冊になっている。

27. ぽてんしゃる

糸井重里さんがウェブサイト内で書いているエッセイをかき集めた本。人生の先輩として役に立つ言葉から、おじさんのダジャレかなとクスッとするものまで詰め込まれている。一日の終わりにベットに入ってゆっくりと読みたい一冊。

28. 陽だまりの彼女

映画化もされた越谷オサムさんの恋愛小説。恋愛小説なんだけど、ミステリーなところもあり、ファンタジーのようなところもあり、多く楽しませてくれる。だけど、複雑に絡まったものでもない。人を好きになるってこんな感じだなと思い出させてくれる一冊。

29. 甘いお酒でうがい

お笑いコンビ・シソンヌじろうのコントキャラ「川嶋桂子」の生活日記。日記は何気ない日々のことを書き連ねている。ただそれだけなのに読んでいると、その人体温が感じられるような不思議な感覚になる。本のタイトルとしては語呂が悪いような気もするけど、そこが好きな一冊。

30. 顔は口ほどに嘘をつく

ジェスチャーなどは地域や文化による違いはあるが、顔の表情というのは世界共通である。嬉しいや悲しいといった表情は変わらない。そんな表情の研究者であるポール・エクマンの著書。コミュニケーションの参考になる一冊。ポールエクマンをモデルにした海外ドラマもあるので一緒にみるとより楽しめるかもしれない。

31. 無理の構造

世の中にある理不尽なことが、なぜそうなっているのかを教えてくれる本。難しいことを消化するのは大変ですが、やさしく丁寧に解説してくれているので大丈夫。世の中に絶望するまえに読んでおきたい一冊です。

32. 知の編集工学

編集工学研究所を率いて、人が持っている本来の情報技術である「編集」を教えている著者・松岡正剛。編集する力は、インターネットの世界が広がって、情報の量は膨大に増えた今だからこそ必要な能力となっている。本や雑誌の編集者にかぎらず、すべての人に読んでもらいたい一冊。

33. 予想どおりに不合理

行動経済学のブームの火付け役となったビジネス書のベストセラー本。お店に行くまで買おうと思ってなかったものを、なぜ買ってしまうのかといった人の不合理な行動がなぜ起こるのかを解説してれている。仕事にも普段の生活にも応用できる一冊。

34. 知の技法

東大の教養学部のサブテキストとして作られた本。東大と聞いて腰が引けそうだが、ドラゴンクエストを例につかったり難しいこともシンプルに教えてくれいる。社会人になって学校の勉強は活かせないと思っている人に読んで欲しい一冊。

35. 野生の思考

自然と共に暮らす未開拓地の文化について書かれた本ですが、現在の社会が抱える問題の根底にあるものを見せつけられているようです。しっかりと地をみて、人生を歩んでいきたい人には必要な一冊。難しい本なので、簡単に読みたい方はNHKテキストの中沢新一さんが解説してくれている本から読むことをオススメします。

36. なぜみんなスターバックスに行きたがるのか?

ブランディング専門家に一冊読むならコレと言わしめる実用書。美味しくて安い缶コーヒーがあるにも関わらず、なぜ倍以上する値段のスターバックスに行くのか。世界的な企業に育て上げたブランド戦略の仕掛け人がすべてを明かした一冊。

37. 7日間で突然頭がよくなる本

哲学者の小川仁志さんが書いた哲学的な考える方法をわかりやすく解説してくれている一冊。世の中の難しいことでも、教えてくれる方法をつかえば、なるほど!と納得するものに。哲学と聞くとやはり難しいイメージだが、そんな偏見も取り払ってくれる良本です。

38. 意識はいつ生まれるのか

近年の研究で、寝ていたり意識がないときにも脳が動いていることがわかった。昔は、意識がないときは脳は動いていないと思われていたが、それは間違いだった。では、何によって意識があったりなかったりするのか。そんな意識の謎に迫る最新の脳科学の一冊。

39. 第3のチンパンジー

突然変異によって進化してきたとするダーヴィンの進化論がある。その理論から言えば、人間も例に漏れず他の動物から進化してきたことになる。人間はどう進化してきて、どのくらいチンパンジーたちと同じなのかという謎に迫り、さらにその先にある「人間」とは何なのかという大きなテーマが凝縮した一冊。

40. Human ヒューマンなぜヒトは人間になれたのか

類人猿から人間へと進化してきた過程でどのように体が変化してきたかは教科書にも載っている。体の進化しているということは、つながりがある「心」も進化してきているはずであるという仮説のもと、人類の持っている壮大な歴史に挑んでいる本。

41. 雲の上の散歩

飛行機の窓から撮られた雲と空港を収めた写真集。初めて飛行機で旅をするときに少しドキドキした、そのとき見た景色を思い出させてくれる。この本を手にしたのも旅をしている最中の古本屋だったので、僕自身とても印象に残っている。飛行機にのって楽しい旅をした経験のある人におすすめな一冊。

42. 火花

芥川賞受賞した又吉直樹の作品。芸人のもつ様々な葛藤がリアルに描かれており、一言では言い表せない複雑な感情が込み上げてくる。多くの感情が湧き出てくる作品は読んでいて疲れるが、それ以上のモノをあたえてくれる一冊。

43. 丹生都比売

9つの短編小説をあつめた梨木香歩の短編集。人間がもっている内なる葛藤を感じさせる文章にいつも感動させたれる。気がつけば男性作家ばかり読んでいたのが、梨木さんの本に出会い読書のはばを広げてくれた一冊。

44. 旅と雑貨とデザインと

立体造型家である森井ユカさんの旅フォトエッセイ。一年の五分の一を取材旅に費やす彼女が、雑貨たちとの出会いを綴っている。造型家ならではの視点で旅をされているので、行ったことのある場所でも不思議と違ってみえる。読んでいると一緒に旅をしているかのように感じる一冊。

45. メメント・モリ

「死を思え」を意味する言葉メメント・モリ。明日戦争で死ぬかもしれないから、今を楽しめとメッセージを込めた言葉が始まりと言われている。毎日をなんとなく生きているときに、しっかり今を生きようと思わせてくれる一冊。

46. 拝啓 サクラさく

桜の色がとても綺麗な大人の絵本。テレビ番組で宮沢りえさんが紹介しているのを観てこの本を知りました。桜の季節がくると本棚からさっと取り出し、ときおり眺める。桜が好きな人にオススメできる一冊です。

47. 翻訳できない世界のことば

日本の「わびさび」といった言葉のように、地域や文化によって他にはない独特な言葉がある。きっとこういった意味なんだろうと想像するしかない。だけど、わからないないものを分かろうとすると、心が広くなる気がする。そっとした優しい言葉にふれたいときに読みたい一冊。

48. いい顔してる人

一瞬の笑顔からその人の生き様を切りとる写真家・荒木経惟の本。この本は写真家として「いい顔」と向き合ったエッセイとなっている。表紙の写真をはじめ文中にあるものは、どれもその人の人柄が出ているとてもいい顔。身近な人にもこんな笑顔でいてほしいと思える一冊。

49. 堀部安嗣の建築

静けさの中に暖かみのある住宅を設計する建築家である堀部安嗣の作品集。木や光などの自然の均衡と調和を考えられた空間が収められている。流行りものではない美しさがあり、建築に興味があるひとには是非見てほしい一冊。

50. デリシャスライティング

おいしい生活の助けとなる光のレシピ。家の中の照明をどう使ったらFUNWARIするのか、この機材を使うとNINMARIできるのか。生活の中で欠かせない光だけど、意外とこだわる人がいない。そんな光の使い方をユニークに教えてくれる一冊。

51. アライバル

言葉のない絵本。言葉やセリフが一切なく、絵だけで物語がすすんでいく不思議な世界がここにあります。児童向けの絵本ではなく、すこし成長した大人だからこそ感じるものがある一冊です。

52. ザ・サークル

ネットやSNSが取り巻く現在の社会が舞台となった小説。みんなが羨む超一流企業に転職できた主人公だったが、その会社が作ったSNSを中心とした新しい価値観に翻弄される。キャリアアップのために努力して、徐々に新しい価値観を受け入れていくが、その先に待っているものとは。

53. 異国トーキョー漂流記

現代にこんな探検家がいるんだと驚く一冊。大学生の時にムベンベという未確認生物を探しにアマゾンに行ったり、薬物製造を生業にしている小さな村に生活を体験しに行ったりと現代の冒険家とは一線を画す体験をしている高野秀行。そんな著者が東京で出会った異国の人とのユニークなエピソードが詰まったものとなっている。

54. のぼうの城

映画化もした歴史小説。「役立たず」の意味で使う「木偶の坊」からとって、領民から「のぼう様」と呼ばれている。そのことからタイトルの「のぼうの城」につながる。従来の武将とは一線を画すのぼうが見せてくれる英雄像。歴史ものなどを読まない人でも楽しめる一冊。

55. 離島の本屋

どんどん本屋さんがなくなっている中でも、離島という辺境の地で本屋の灯りをともす人を取材した本。いまはネットもあって離島にも都会と変わらぬ情報がとどく世の中ですが、本が担う役割はまだあるはず。いつか無くなってしまうかもしれないから、貴重な存在となっている離島の本屋にいつか行ってみたい。本屋めぐりが好きな人に特におすすめな一冊。

編集後記

 あらためてこの記事を書くにあたって、自分の本棚を見回しました。なかなかこれが恥ずかしいもので、自分の辿ってきた過去がそこに色濃く反映してるわけです。社会に出てすぐの時はビジネス書をたくさん読んでいたり、現実逃避したくて小説ばっかり読んでいたり。いわば選書した本はいままで自分をつくってきたモノたちです。人の事なんて他人からは本来は分からないものですが、こうして読んだ本を並べてみるとベースとなっている「考え」が見えてくる。

 同じ本を読んでいる人に出会って「この本いいですよね」ってなったら、自分と同じベースを持ってるんだなとわかって安心して仲良くなれる。この記事を読んで本を読みましたって人に出会えたら、これはもう親友になれると思う。