話しているときに自分がつかう言葉の数が少ないなと感じることがたくさんあります。もうちょっと自分の言いたいことに近い言葉があるだろうなと。
また、相手に合わせて適切な言葉をつかって分かりやすく伝えることにも言葉の数が必要になってきます。
自分の知っている言葉の数を「語彙力」なんていいますが、これを増やしたい。
語彙力がある人が周りにいる環境であれば、自然と身についていくるものでもありますが、なかなかそういった恵まれる環境にいることも難しい。
環境に頼らない方法としては、ひたすら言葉を見ることが効果的なのかなと思います。
そこで今回は、語彙力を高めたいときに役立つ本を紹介したいと思います。
『この一冊で面白いほど身につく!大人の国語力大全』
この本では、「慣用句」「敬語」、誤読しやすい「漢字」「同音異義語」「四文熟語」「ことわざ」が約1500語載っています。
8ステップに分かれていて、自分の気になる項目から始めることができます。
ぼくが個人的に気になったのは、語源に関する項目で、
相棒:人を乗せる駕篭(かご)は、棒の前後かつぐ二人の息が合わないと、上手く運べない。そこから、仕事のいちばんの仲間を「相棒」と呼ぶようになった。
ふだん何気なく使っている言葉に、昔の仕事の名残りがあるだなとしみじみ思いました。
こういった語源をはじめ、間違えたくない敬語なども載っていて眺めれているだけで、語彙力は間違いなく増えます。
『これだけは知っておきたい大人の漢字力大全』
続いては、漢字の本です。
最近ではPCやスマホで文章を書くことがほとんどなので、漢字をどんどん書けなくなってきています。
検索できればいいですが、読み方も知らないと検索すらできないので読み方は忘れてはダメですよね。
この本には約2800の漢字が載っています。
読めないと恥をかく小学生が習う漢字から、ふだん目にすることが多いニュースに出てくる漢字まで11ステップに分かれています。
たとえば、ニュースによく出てくる漢字として「訃報」があります。
人が亡くなった知らせのことなのですが、これは「○ふほう」と読みます。「×とほう」ではないんですね。
こういった漢字が多く載っています。
『できる大人のモノの言い方大全』
最後はモノの言い方の本です。
国語・漢字ときて、それをどう使うか。単語を知っていても、伝え方次第でだいぶ印象が違ってくるものです。
なので、しっかりとモノの言い方を習得しておきたいところ。
社交辞令の言い方かた電話での顔の見えない相手とキチンとやりとりする方法まで、10のステップに分かれています。
近所の人に挨拶をするときに「おはようございます」「こんにちは」といった後に、この本に書いてある「いつまでも蒸しますね」「だいぶ過ごしやすくなりましたね」など天気や季節のことを一言をいうようになりました。
すると、それまで少しよそよそしかったのが、お互い気持ちよく挨拶できるようになりました。
一言でも言い方で変わるもんだなと実感しています。
一冊一冊は少し大きめの本ですが、辞書の代わりに家においておくのがよいです。
気になったら手にとって、パラパラめくって語彙力を高める。
こういったものは1日2日で習得できるものではないので、ぼくも日々これらの本を眺めながら精進しています。
今回は、語彙力を高める3冊でした。
これではまた。